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WELL認証とは?(後編)WELL認証を取得するメリット、取得までの流れ

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後編は、WELL認証を取得することで企業にどのようなメリットがあるのか、そして取得までの流れについて説明いたします。


取得するメリット

WELL認証取得を目指すことは、健康経営の推進につながります。健康経営とは、企業が経営戦略の一環として、社員の健康に配慮することで、社員の活力を引き出し、生産性の向上につなげるというものです。経済産業省も健康経営の普及を推進しており、2016年度から健康経営優良法人認定制度が始まりました。健康経営優良法人に認定されれば、対外的にクリーンな企業というイメージが定着するといえるでしょう。さらに、中小規模法人のなかで上位法人であると認定される「ブライト500」に選定されることで、自社の社会的な評価上昇に結び付く可能性があります。

WELL認証取得は健康経営を全社的に目指し、具体的に健康なオフィス環境への改善につながります。知的生産性の向上、人材確保、離職率の減少や社会保険のコスト軽減などの効果も期待できるでしょう。心身ともに健やかな労働環境を実現することで従業員の満足度が向上し、会社に対するエンゲージメント向上、生産性向上につながります。

社員の心身のリラックスを図るため回復空間を設置(本社)

また、企業のブランディングにも良い効果を生むでしょう。
ここ数年、SDGsESG経営など、人や環境への配慮が企業に求められるようになりました。取り組みの成果が可視化できるWELL認証の取得により、社会的に企業価値を高めることが期待できます。

上記のほか、感染症に強い建物・空間であることをアピールできます。コロナの影響により、施設の感染症対策が求められる時代になりました。WELL認証はポストコロナを見据えた認証制度であるといえるのです。

取得までの流れ

WELL認証を取得するための一般的な流れは以下の通りです。

  1. IWBIに登録

  2. 書類作成

  3. 書類審査

  4. 全国に支部を持つNGO団体Green Business Certification Inc.による現地調査

  5. 取得

WELL認証取得はIWBIに登録するところから始まります。オンライン上でプロジェクトを登録することになりますが、登録前にオフィスが評価項目を満たしているか検討する必要があるでしょう。項目を満たしていない点があれば改善しましょう。プロジェクトの設計には、おおむね3~4カ月かかるといわれています。

登録後は書類を全て英文で作成することになります。審査費用を払うと約5週間後に審査結果が返ってきます。修正点や追加書類を要求されれば、5週間以内に再提出します。再提出後は、約5週間後に最終結果が戻ってくることになります。

書類調査が終わった後は、いよいよ現地調査になります。現地調査は申込日の4週間以上先で設定することができ、3~4日かけて調査されます。調査結果は約9週間後に発表され、修正などが必要な場合は取得までさらに数週間必要なケースもあります。

現地調査の様子(本社)

さまざまなポイントで高いハードルを越える必要が出てくるため、空間づくりの専門家にコーチングを依頼するケースが多いようです。

WELL認証は、取得がゴールではありません。認証には3年間の有効期限が設けられており、再認証を受けなければなりません。また、IWBIに運用状況について定期的に報告する必要もあるため、取得後も専門家のアドバイスが必要になる場合もあるでしょう。

WELL認証取得にはオフィス構築の専門家からのアドバイスが必須

ここまで、WELL認証の概要や取得のメリット、取得までの流れについて見ていきました。WELL認証の評価項目は多岐に渡ります。また、国内での取得事例もまだ多いとはいえず、手本とすべきオフィスや施設にも簡単にアクセスできないでしょう。
取得のためには書類を作成しますが、書類審査には1カ月ほどかかり、不合格となったときの手間を考えると取得までのハードルが高く見えますね。WELL認証の取得をお考えの場合は、オフィス空間構築の専門家からのアドバイスも受けながら進めることをお勧めいたします。

WELL認証取得のオフィスを実際に体験いただけます

清和ビジネスのオフィスは、2020年にWELL認証のゴールドを取得しました。

清和ビジネスではオフィスツアーを実施しているほか、企業などのWELL認証取得のサポート業務も提供しております。WELL認証取得をお考えの企業の担当者様は、ぜひお問い合わせください。


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